バンダとその仲間の、特徴は?
バンダは、東南アジアを中心として北限は日本、南限はオーストラリアにまで広く分布する着生蘭で、いわゆるバルブを持たない単茎性種です。最大の特徴は、植え込み材料を用いずバスケット(木枠)などに植え付け、根を剥き出しにしてぶら下げて栽培することですが、決して水が嫌いな訳ではなく水分と同じくらい根が空気に触れているのが好きな植物です。寒さに弱い品種が多いので、基本的に暖かな場所での冬越しが必要です。
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バンダは、東南アジアを中心として北限は日本、南限はオーストラリアにまで広く分布する着生蘭で、いわゆるバルブを持たない単茎性種です。最大の特徴は、植え込み材料を用いずバスケット(木枠)などに植え付け、根を剥き出しにしてぶら下げて栽培することですが、決して水が嫌いな訳ではなく水分と同じくらい根が空気に触れているのが好きな植物です。寒さに弱い品種が多いので、基本的に暖かな場所での冬越しが必要です。
原種は春から初夏にかけて一年に1回の開花となりますが、交配種の場合には株の調子がよいと一年の間に2~3回不定期に花を咲かせるものも多くあります。
葉にシワがなく堅く艶々としている株を選びます。また品種特性を除き、全体に黄ばんでいる株や下葉の落ちている株は極力避けましょう。
低温と乾燥が苦手な植物です。特に冬に入手した場合には、なるべく暖かな場所で過ごす必要があり、日中は窓辺の日光が差し込む場所、夜間は15℃以上を保てる場所で管理する事が理想です。また霧吹き程度の水分では不足し葉がシワシワになってしまうため、冬期であっても晴れの日には株全体に根の色が変わるほどタップリと水をあげましょう。
春から秋にかけての栽培ポイント
遮光ネット(30~40%)を張った下で、屋外に出します。朝から日が当たり、風通しの良い場所が好ましいです。
外気最低温度が18℃を超えたら屋外に出します。それまでは、室内の明るい場所に置きます。逆に秋は18℃を下回るようになったら室内に取り込みます。
天候にもよりますが、晴れていれば春や秋は1日1回、夏は1日2~3回の水分補給が必要です。気温が高い時ほど頻繁に水を与えましょう。
ゴールデンウィーク頃から9月いっぱいまで規定倍率に薄めた液体肥料を1週間から10日に一回の頻度で水代わりに与えます。固形肥料は特に必要ありません。
病害虫の心配はあまり要らない植物ですが、風通しの悪い場所で栽培すると希にカイガラムシが発生する場合があります。1匹でも見付けたら早急に専用殺虫剤で駆除しましょう。また葉が上に上にと増えていく単茎性種なので、新芽が腐らぬよう年に1~2回殺菌剤も使うと安心でしょう。
原則として植え替え不要ですが、株が大きく育ち根も大量になった場合には、1~2回り大きなバスケットに根を丸めて収め、更なる生長を促します。鉢植えの蘭と違い定期的な植え替えは必要ありません。
葉焼けを恐れて薄暗い場所に置いておくと花付きが著しく悪くなります。年間を通してなるべく明るい場所で栽培しましょう。また水分不足、温度不足の場合、どちらの場合であっても葉が黄ばんでシワシワになり下葉から落ちてしまいます。葉の色が変色してきたらどちらに該当するのかを考え対策を講じましょう。