アングレカムとその仲間の、特徴は?
アングレカムは、アフリカ大陸一帯(マダガスカル島やコモロ諸島を含む)に広く分布する着生蘭です。バンダや胡蝶蘭と同様、バルブを形成せずに葉を左右に広げる単茎性の蘭です。花の下部には「距(きょ)」と呼ばれる特徴的な部位があり、代表的な原種セスキペダーレは「ダーウィンの蘭」として知られています。夕方から夜に良い香りを放つ種類が多いのもアングレカムの特徴です。低温と乾燥を嫌うので、特に冬の管理には気を付けましょう。
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アングレカムは、アフリカ大陸一帯(マダガスカル島やコモロ諸島を含む)に広く分布する着生蘭です。バンダや胡蝶蘭と同様、バルブを形成せずに葉を左右に広げる単茎性の蘭です。花の下部には「距(きょ)」と呼ばれる特徴的な部位があり、代表的な原種セスキペダーレは「ダーウィンの蘭」として知られています。夕方から夜に良い香りを放つ種類が多いのもアングレカムの特徴です。低温と乾燥を嫌うので、特に冬の管理には気を付けましょう。
冬がメインですが、種類によって春や初夏に咲くものもあります。
手の平サイズの小型種から株幅1m程の大型種まで色々な種類がありますが、いずれの場合でも葉の枚数の多いもので、葉の色艶が良く瑞々しい株を選びましょう。また植え替えをしたばかりの株ではなく、しっかりと根の張った株を選ぶと良いでしょう。
乾燥を嫌う植物なので、年間を通して保湿を心がけます。特に冬の室内は乾燥してしまいますので加湿器を使うなどの工夫が必要です。また低温で高湿度になってしまうと株の芯が腐ってしまい葉がポロポロと落ちてしまいます。冬期の明け方は15℃以上保てる場所が望ましいです。
春から秋にかけての栽培ポイント
遮光ネット(40~50%)を張った下で、屋外に出します。朝から日が当たり、風通しの良い場所が好ましいです。
外気最低温度が15℃を超えたら屋外に出せます。それまでは、室内の窓辺で管理しましょう。逆に室内への移動は秋が深まり朝15℃を下回るようになったら室内に取り込みます。
基本的に水が好きです。春と秋は水苔の表面をよく観察し、乾いたら鉢底から抜け出る程タップリと与えます。真夏は株の体温を下げる意味も含め1日に2回の葉水が有効です。
新葉が動き出す4月中旬から規定倍率に薄めた液体肥料を1週間から10日に1回の頻度で10月初旬まで与えます。それと並行して戸外に出せるようになる5月中旬から油かす系の固形肥料を1ヶ月に1回取り替えながら7月まで与えます。
他の蘭と同様、新芽や新根、花芽などの柔らかい部分がナメクジに狙われやすいので、予め定期的にナメクジの捕殺剤を活用すると有効です。また風通しが悪いとカイガラムシが付く場合もありますので、その場合は専用殺虫剤で駆除し、その後少しでも風が通るような工夫をするとよいでしょう。(扇風機で強制的に空気を動かすのも有効です。)
基本的にゴールデンウィーク頃の春に行うのがよく、2年に一回位の頻度で植え替えると良いでしょう。4号鉢程度までは水苔植えがお勧めで、大型種で5号鉢を超えるようになったらバーク植えに切り替えると比較的根腐れをおこさずに過ごせます。どちらの場合もプラスティック製の鉢を用いると良いでしょう。
花芽が見え始めてから開花するまでに2~3ヶ月かかるものもあります。ナメクジの餌食にならないよう気を付けましょう。また鉢植え栽培だけでなく、コルク板やヘゴ板に活着させ自生地風の雰囲気で栽培を楽しむこともできますが、鉢植えに比べ乾きが早くなるので冬の乾燥には十分気を付けましょう。開花時には、日没後に良い香りを放ちます。スーッと抜けるような爽やかな香りを楽しんでください!