セロジネ(南方系)とその仲間の、特徴は?
セロジネは、ヒマラヤ山脈の麓からニューギニアまで東南アジア一帯に広がる着生蘭です。日本では白い花を咲かせる寒さに強い初心者向けの蘭として名が通っていますが、マレーシアやボルネオ島、フィリピンなどに自生する南方系のセロジネは比較的大柄な株が多く、寒さに弱いため暖かな環境で冬越しをしないと衰弱し枯れてしまいます。同じセロジネであっても大きく異なるので、気を付けて栽培しましょう。
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セロジネは、ヒマラヤ山脈の麓からニューギニアまで東南アジア一帯に広がる着生蘭です。日本では白い花を咲かせる寒さに強い初心者向けの蘭として名が通っていますが、マレーシアやボルネオ島、フィリピンなどに自生する南方系のセロジネは比較的大柄な株が多く、寒さに弱いため暖かな環境で冬越しをしないと衰弱し枯れてしまいます。同じセロジネであっても大きく異なるので、気を付けて栽培しましょう。
春の終わりから初夏にかけて開花するものが大半です。
バルブが大きくパンパンに太っている瑞々しい株を選びましょう。品種によってバルブのサイズが異なりますので、お店の方に大人のバルブサイズを確認してから購入しましょう。最初から小さなバルブの株を入手した場合、開花までの年月を要します。
北方系のセロジネと同様に水は大好きです。年間を通して植え込み材料を乾かす必要はありません。冬期であっても、水苔の表面が少し乾いてきたら鉢底から抜けるくらいタップリと水を与えます。暖かな環境を好むので冬期の明け方は15℃以上の場所で管理するようにしましょう。カトレアが育つような場所が望ましいです。
春から秋にかけての栽培ポイント
遮光ネット(30~40%)を張った下で、屋外に出します。朝から日が当たり、風通しの良い場所が好ましいです。
外気最低温度が15℃を超えたら屋外に出せます。それまでは、室内の窓辺で管理しましょう。逆に室内への移動は秋が深まり朝15℃を下回るようになったら室内に取り込みます。
基本的に水が大好きです。春と秋は水苔をよく観察し、表面が乾いたらタップリと与え、真夏は株の体温を下げる意味も含め1日に2~3回の葉水が有効です。
新芽が動き出す4月中旬から規定倍率に薄めた液体肥料を1週間から10日に1回の頻度で9月末まで与えます。それと並行して油かす系の固形肥料を1ヶ月に1回取り替えながら5月から7月と9月に与えます。
常に水分があるのでナメクジが付きやすいです。新芽や新根、花芽などの柔らかい部分が狙われやすいので、予め定期的にナメクジの捕殺剤を活用すると有効です。また風通しが悪いとカイガラムシが付く場合もありますので、その場合は専用殺虫剤で駆除し、その後少しでも風が通るような工夫をするとよいでしょう。
花が終わってすぐに行うか、真夏を避け9月になってから行うかのどちらかです。灌水の頻度が高い蘭のため水苔の傷みが早いです。原則として2年に1回の植え替えがお勧めです。また水が好きなので、乾きにくいプラスティックの鉢に水苔を使って植え付けるのがよいでしょう。バークでも構いませんが、水やりが更に忙しくなります。
春に出てくる新芽の中心部から花芽を伸ばしてくれます。花後は誤って新芽を切らないように注意してください。多くの品種は花が終わり花茎部も完全に枯れると簡単に引き抜くことが出来ます。慌てずにしっかりと枯れるまで待ちましょう。花後の新芽がそのまま育ちバルブを形成します。このときに水や肥料をしっかりと与え前年並みまたはそれ以上のバルブに育てることが翌年の開花に繋がります。良い花を見るには充実したバルブに育て上げることが重要です。