シンビジュームとその仲間の育て方
シンビジュームとその仲間の、特徴は?
シンビジュームは熱帯アジアからオーストラリアにかけての広い地域に分布する半着生蘭です。とても寒さに強く丈夫で華やかな花を多数咲かせるので、お歳暮などのギフトとして使われることが多い品種です。
花の時期
花の時期は品種により異なりますが、主に3~5月に花を咲かせます。
購入時の良い株の見分け方
バルブにシワがなく、葉が下に垂れていない、勢いがあるものを選びます。また同じ品種内で選ぶ際は、バルブが大きく太っている株・バルブ数が多い株を選ぶと、後の生長が良いです。
購入後の手入れ
花やつぼみが付いている場合は、水切れや乾燥に注意します。特につぼみが開花する際には、 想像以上に水分を必要とします。植え込み材料の表面を指で触り乾いていれば、すぐにタップリと与えます。
春から秋にかけての栽培ポイント
- ●置き場所
- 遮光ネット(30~40%)を張った下で、屋外栽培します。(屋外栽培が出来ない場合は窓辺)年間を通じて長い時間日光が当たり、風通しの良い場所が好ましいです。
- ●温度
- 外気最低温度が10℃を超えたら屋外に出します。それまでは室内の明るい窓辺に置きます。 秋は10℃を下回るようになったら室内に取り込みます。
- ●水やり
- 春から秋の生育期には鉢底から水が流れ出すほどタップリと与えます。また鉢の中で根が張り、水が染み込みにくい場合はバケツに水を溜めて、鉢を沈めても大丈夫です。 冬の寒い期間は、晴れた日の午前中に与えます。鉢受皿に水が溜まったらすぐに捨てます。
- ●肥料
- 春、新芽が動いてきたら、規定倍率に薄めた液体肥料を1週間~10日の頻度で与え、10月初旬頃まで与えます。それと並行して4~7月末までは固形肥料を1ヶ月に1回の頻度で取り換えながら与えます。
- ●病害虫
- 葉ダニが発生しないように、風通しの良い場所に置き、乾燥に注意して栽培します。 発見した場合は専用の殺虫剤で退治します。また、ナメクジを発見した時も、新芽や新根を守るために早急な駆除が必要です。
植え替えの時期と方法
2~3年に1回、4~5月に行います。目安は、株が鉢からはみ出したり、植え込み材料が古くなり傷んできた時です。植え込み材料はバークでプラスチック鉢に植えつけます。
その他
シンビジュームは「芽かき」という作業を行わないと花が咲きにくくなります。 春先に株元からたくさんの新芽が伸びてきますので、18cm鉢で芽を3~4本残し、それ以外の新芽は全て折ってしまします。そうする事により立派な花を咲かせることができます。
【過去の日本大賞花】
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1992年 日本大賞花
シンビジューム ラブリィ バニィ
‘オセロ’
Cym.Lovely Bunny ‘Othello’
向山蘭園/向山武彦
(山梨県)