パフィオペディラムとその仲間の育て方
パフィオペディラムとその仲間の、特徴は?
パフィオペディラムの自生地は、中国南部から東南アジア一帯の広い地域です。 蘭の中ではポピュラーなシンビジュームやカトレアとの大きな違いはバルブを持たないことです。パフィオペディラムには一見派手さはないものの、一輪の花に圧倒的な存在感があります。
花の時期
冬咲きのものは主に12月初めから3月終わりまで。夏咲きは5月初めから7月終わりまで。
購入時の良い株の見分け方
葉がみずみずしく水分を吸い新芽が出ており、下の葉が枯れてないものが購入後の生育が良好です。
購入後の手入れ
花が付いている株は3週間くらい花を見たら花茎の根本から切り、切り花で楽しんで下さい。花や蕾がついている間は水を欲しがるので、水やりは植え込み材料の表面を触り乾いていたら行ってください。
春から秋にかけての栽培ポイント
- ●置き場所
- 遮光は70~80%の場所に置き、気温18℃以下なら室内、それ以上なら屋外で管理をしてください。朝から日が当たり、西日は当たらない場所が好ましいです。
- ●温度
- 外気最低温度が15℃を超えたら屋外に出します。それまでは、室内のカーテン越しに日が当たる場所に置きます。逆に秋は15℃を下回るようになったら室内に取り込みます。
- ●水やり
- 表面が乾いたら、鉢底から抜けるほどタップリと与えます。特に室内に置いてある期間は、晴れた日の午前中に与えます。
- ●肥料
- 春、新芽が動いてきたら、規定倍率に薄めた液体肥料を1週間から10日に一回の頻度で与え、梅雨明けまで施します。それと並行して4月~7月中旬までは固形肥料(コーティング肥料)を1回与えます。
- ●病害虫
- コナカイガラムシが発生しないよう、風通しの良い場所で栽培します。また秋には蛾の幼虫が発生する事があるので、発見した場合は専用殺虫剤で退治します。
植え替えの時期と方法
2年に1回、花が終わった3月から4月に行います。目安は、植え込み材料が古く傷んできた時です。
その他
夏場の水やりが少なくなりがちなので、表面が乾いてきたらたっぷりと水を与えてください。
【過去の日本大賞花】
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2020年 日本大賞花
パフィオペディラム ツクバ スウィート
‘ヒサシ’
Paph.Tsukuba Sweet ‘Hisashi’
つくば洋蘭園/太田精一
(茨城県) -
2019年 日本大賞花
パフィオペディラム エメラルド ゲート
‘グリーン グローブ’
Paph.Emerald Gate ‘Greeen Globe’
/櫻井一
(東京都) -
2016年 日本大賞花
パフィオペディラム エメラルド フューチャー
‘ギャラクシー’
Paph.EmeraldFuture ‘Galaxy’
東京オーキッド・ナーセリー/高橋靖昌
(東京都) -
2003年 日本大賞花
パフィオペディラム ロルフェイ
‘コウベ2000’
Paph.Rolfei ‘Kobe 2000’
延原洋らん園/延原修
(岡山県) -
1994年 日本大賞花
パフィオペディラム カバー ストーリー
‘コウガ’
Paph.Cover Story ‘Koga’
須和田農園/江尻光一
(千葉県) -
1993年 日本大賞花
パフィオペディラム ロイヤル ウェディング
‘ドーガシマ’
Paph.Royal Wedding ‘Dogashima’
堂ヶ島洋蘭センター/内田熊一
(静岡県)