えびねとその仲間の育て方
えびねとその仲間の、特徴は?
えびねは楚々とした、愛らしい花として江戸時代から愛されてきました。数十年前から南九州で、ヒゼン、サツマなど園芸品種と思えるような華麗な野生種が発見されました。現在では、人工交配が進み多種多様な花が生まれ、自然種と共に愛培されています。
花の時期
4月~5月が花の季節です。
購入時の良い株の見分け方
葉が大きく青々としていてツヤのあるものを選びます。
購入後の手入れ
風通しが良い日陰に置きます。
春から秋にかけての栽培ポイント
- ●置き場所
- 遮光ネット(70%~80%)を張った下で、屋外の風通しが良い場所に置きます。
- ●温度
- 基本的に屋外での管理ですが、真冬の-5℃を下回るようなら玄関などの屋内に取り込み ます。地植えなら寒風から守るため風除け対策をしましょう。
- ●水やり
- えびねは蘭科植物の中では割合水が好きな方なので、表土が乾いたら水やりを行います。
- ●肥料
- 固形肥料は5月~7月、10月~12月に月1回の頻度で取り替えながら与えます。 水肥も並行して、3月~6月、8月~12月に1000倍~2000倍液に薄めた液体肥料を月1回~2回与えます。
- ●病害虫
- 暖かくなり始める4月~11月に月に1~2回殺虫剤を行います。ウイルスの心配があるので、株分けなどの場合は1株ごとにハサミの消毒(ライター等で焼く)を行ってください。
植え替えの時期と方法
春と秋のお彼岸の頃が一番適期ですが、真夏と真冬以外はいつでも可能です。できれば毎年植え替えるのが最善です。目安は、新芽が鉢の縁に当たりそうになってきたら行います。新しい楽焼鉢やプラスチック鉢を用意して、鹿沼土、日向土、サツマ土、焼赤玉を使用します。(単用でも可能) 下から大粒、中粒、小粒を入れます。植え替えたら如雨露などで上から下にたっぷりと水が出るまで水やりを行います。植え替えたら2~3日は毎日水やりを行います。
その他
ナメクジやアブラムシがウイルスを媒介するので殺虫剤散布はしっかり行ってください。
【過去の日本大賞花】
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2022年 日本大賞花
カランセ ユタカ(えびね)
‘新緑の瞬間’
Cal.Yutaka ‘Shinryoku no toki’
蘭裕園/山本裕之
(千葉県)